離職率を低下させるには

離職率が高い職場には一定の特徴がある。

それは職場から離れたいという逆の意味でのインセンティブが働いているということだ。職場から離れることが、自分の価値を見いだすことだし、職場の仕事を無意味なものと見做すために必要だと思わせるなにかだ。

金・名誉・自己成長期待あるいは効力感でありその充足感など、有り体にいえば人の得だなと思わせるものを提供できる組織が、やる気や働きがいのある充実した職場である。そのような職場やチームでは、貢献行動を引き出すことができる。自分のためではあるが、その行動が組織や社会のためになるということにつながる。

ところが、離職率が高い職場では、その職場と関わったり、その職場にいることで、ありたい自分から離れていくし、社会から取り残されていくとすら感じさせるので、いつの間にか職場から離脱していく。独特の風土感が寄りつきたくないという、人の気持ちに働き掛けてしまう。

あるコールセンターでの離職者には、決まって特徴があるという。それは休憩時に一人の席で食事したり、休憩する人だ。それはどんなに仕事の理解度や能力のあるなし関わらずに、普遍的な傾向がある。一人でコンビニ弁当を食べている人は、あっという間に辞めてしまう。人のクレームを聞いたり、電話を切られることを前提とした職場では、自分の仕事の意味を見失いがちである。

定着する人には特徴がある。それは休憩時などに、周囲の人と話をすることだ。他愛もない会話ができることが、組織での承認感につながる。互いを認めることで、自分の居場所を確保できる。定着させるには、集団の一部であるということを理解させることだ。

組織に溶け込めずにいるということは、頭の中で仕事の目的や進め方の理解度とは別の基準で組織からの離脱を速めてしまう。またそうさしめている組織管理者や職場の構成にも問題があるのだ。