ビッグファイブとは?5つの性格特性を紹介

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ビッグファイブとは

ビッグファイブとは、人間の性格は5つの要素の組み合わせで説明できるという学説で、特性5因子論とも呼ばれます。

1990年代にアメリカの心理学者であるルイス・R・ゴールドバーグ氏が提唱しました。

現在、最も有力なパーソナリティ理論と言われており、ビッグファイブを使った心理テストは広く活用されています。

性格類似論と性格特性論

人間の性格の捉え方には、「類似論」と「特性論」の2種類があります。

類似論

類似論は、性格をいくつかの典型的なタイプに分類し、ある人がどのタイプに当てはまるかを考えるものです。

直感的にわかりやすいですが、どのタイプにも当てはまらない人がいるなどの問題があります。

19世紀ドイツの精神医学者であるクレッチマーがまとめた、「分裂気質」「循環(躁鬱)気質」「粘着気質」の3つの特性に分類した性格論は類似論の代表です。

特性論

特性論は、いくつかの主要な要素の組み合わせにより個人の性格を表現するものです。

ある要素がどの程度当てはまるかを考えることで、より詳細に性格を表すことができますが、直感的には理解しにくくなってしまいます。

ビッグファイブは5つの性格の要素を組み合わせてパーソナリティを把握するもので、特性論の考え方を使っています。

ビッグファイブの5つの特性

外向性

外界に興味関心が向けられる傾向のことで、社交性や積極性、活発さの程度を示します。

高い:他者との関わりを好み、活動的

低い:一人の時間を好み、思慮深い

協調性

他者との関わりにおいて協調的な行動を取る傾向のことで、共感力や思いやりの程度を示します。

高い:他人に対して親切で協力的

低い:他者への関心が薄く、他人の感情に影響されにくい

開放性

知的、美的、文化的な新しい経験に対して、好奇心を示す度合いを測るものです。

高い:知的好奇心が高く、想像力が豊かでクリエイティブ

低い:安定志向で保守的、慎重

誠実性

ものごとに対する取り組み方の傾向のことで、勤勉さや責任感の強さ、自己コントロール能力の高さを示します。

高い:責任感があり真面目で信頼されやすい

低い:行動力が高く、柔軟な対応ができる

神経症的傾向

気分の落ち込みさすさなど、情緒の不安定な傾向を測定するものです。

高い:ストレスを受けたときに心身に影響しやすい、神経質

低い:感情が安定していて不安や緊張を感じにくい

まとめ

ビッグファイブは、人間の性格は5つの要素の組み合わせで説明できるという学説です。

「外向性」「協調性」「開放性」「誠実性」「神経症的傾向」の5つの特性が、どの程度備わっているかで個人の性格を表します。

ビッグファイブを使って客観的に性格を捉え、自己理解、他者理解に役立てるとよいでしょう。

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